カヤックの選び方

カヤックは、水の上を座ったまま移動できるシンプルで簡単な移動手段です。 カヤックには様々な種類があり、 一人で、あるいは他の人と一緒に、海や川、湖や池、ため池などの水面をツーリングすることができます。 カヤックは、今日スポーツやレジャー目的で最も使用されています。 カヤックは、パドルを使って進んでいきます。カヌーはカヤックと似ていますが、実はまったく異なるものです。このガイドではカヤックについてのみ解説しています。

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  • カヤックの選び方について

    理想のカヤック を選ぶには、選択基準に基づいて選ぶとよいでしょう。 まずはカヤックの用途を明確にし、それに最も適したタイプのものを選びます。 この記事では、様々な用途に適したカヤックをご紹介します。 また、シットインタイプとシットオントップタイプのどちらを選べばよいのかを知るために、それぞれの長所と短所をご紹介します。さらに、カヤックの構造やシートの数についても解説していきます。  

    カヤックの選択基準:

    • タイプ(シットインかシットオントップ)
    • 用途
    • 構造(リジッド、インフレータブルまたはフォールディングタイプ)
    • シートの数
  • シットインカヤックとシットオンカヤックについて

    カヤックにはシットインとシットオントップという2つのタイプがあります。シットインカヤックは、艇内に座った状態で、スプレースカートで防水できます。シットオントップは、カヤックの上に座るタイプです。ここでは、それぞれの長所と短所をご紹介します。

     

    Skim Kayaksのシットインカヤック

    シットインカヤックは、ツーリングや遠征に欠かせない装備や乗る人を水から保護できます。 スピードや加速性に優れており、風が強く波が高いときにも流されにくいため、海での使用に適しています。ただし横転時にカヤックから脱出し、再乗艇するには、専門知識が必要です。

    • 人や装備を水から守る
    • スピードや加速性に優れている
    • 海での使用に適している
    • 横転時にカヤックから脱出し再乗艇するには、専門知識が必要
     

    Islander Kayaksのシットオントップカヤック

    シットオントップカヤックは、いわば不沈の「ボート」。ダブルハルなので「沈まない」という点が最も評価されています。穏やかな水辺や川、海などで使用します。ただし海で使用する場合は、風が弱く波が穏やかでなければなりません。このカヤックはレンタルされることが多いです。

    • 使い方が簡単
    • 誰にでも使用できる
    • 沈まない
    • シットインカヤックよりも効率が悪く、快適さに欠ける
  • リジッドカヤックとインフレータブルカヤックについて

     

    Advanced Elementsのインフレータブルカヤック

    リジッドカヤックは、主にポリエチレンなどのプラスチック素材や複合素材で構成されているため非常に頑丈で、頻繁な使用に適しています。インフレータブルカヤックは、頑丈なキャンバス地に空気入れポンプ(足、手、電動)で空気を入れて使用します。値段の高いのインフレータブルカヤックには、柔軟性があり、撥水性に優れた素材のHypalon®(クロロスルホン化ポリエチレン)が使用されています。

    リジッドカヤック:

    • その構造は、こぐ力をよりダイレクトに伝えることができるため、優れたパフォーマンスを発揮できます。
    • 頑丈な構造なので、頻繁な使用に適しています
    • 特別なメンテンナンスは必要ありません
    • インフレータブルカヤックよりも重い
    • 大きいため、収納や移動が難しい

    インフレータブルカヤック:

    • 空気を抜いて折りたためるので、場所を取らず運搬・収納が簡単です
    • リジッドカヤックよりも軽い
    • レジャーに最適です
    • 使用後は、水洗いして乾燥させるなどのメンテナンスが必要です
    • こぐ力の伝達が遅く、リジッドタイプよりも効率が悪い
    • その軽さのため、風があると流されやすいです
  • リジッドタイプやインフレータブルタイプ以外のカヤックについて

     

    Clear Blue Hawaiiのフォールディングタイプカヤック

    リジッドタイプやインフレータブルタイプの他にフォールディングカヤックがあります。 フォールディングカヤックには2つのタイプがあります。1つ目のタイプは、カヤックが複数のパーツで構成されていて、組み立て・分解ができるリジッドリムーバブルシステムを採用したもの。頑丈な上に場所を取りません。2つ目のタイプはフレキシブルリムーバルシステムを採用したもので、折りたためることから、折り紙カヤックと呼ばれることもあります。折りたたんだ時のサイズや、耐久性を考慮してモデルを選びましょう。各社ともより簡単に折りたためるような工夫を凝らしているので、購入する前によく比較検討しましょう。

  • シートの数について

     

    RTM Kayaksの3人乗りカヤック

    カヤックのシート数の選択については、複数人で使うのか、一人で使うのかを事前に把握しておく必要があります。1人乗り2人乗り3人乗り4人乗りから選べます。お子さんがいる場合は、大人と子供が一緒に快適に座れるモデルを選ぶことも大切です。最大積載量と重量配分は、各モデルに表示されています。例えば、3人乗りの場合は、子供を真ん中に乗せます。 

    注意点:2人乗りのカヤックを1人で使用することはできますが、あまりおすすめできません。

  • カヤックの付属品について

    パドルやライフベストに加えて、空気入れポンプ、取り外し可能なシート、キャニスターや防水バッグ、スプレースカートやコックピットカバー、フィン、カートやトレーラーなど、数多くの付属品があります。空気入れポンプはインフレータブルカヤックの場合のみ必要ですが、カートやトレーラーは、リジッドカヤックの場合は必需品です。キャニスターや防水バッグは、どの種類のカヤックであっても、荷物や人を濡らさないために必要です。

    必要な付属品:

  • 規制基準について

    統一された国際的規制はありません。しかし海上では、ボートと同様に、ほとんどの国で、カヤックを使用できる岸からの距離が定められています。海でカヤックを使用する場合は、あなたと他の人の安全のために、規定距離を事前に確認しておくことをおすすめします。

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